トルクメニスタンへの入国とビザ取得方法

 

アフガニスタンは世界で最も治安が不安定な国の1つです。ただ、確かに現在は観光など到底出来る状態ではありませんが、昔はバッグパッカーが集う場所でもありました。今回は「もし、安心してアフガニスタンを観光できる日が戻ってきたら」ということで、主な見どころを4ヶ所ご紹介します。

 

こちらのページでは「アフガニスタンの概要」と、2つの美しい「青のモスク」をご紹介します。「バーミヤン遺跡」と「ジャムのミナレット」については「アフガニスタン②」をご覧ください(^^)

 

 

「アフガニスタン①2つのモスク」徹底ガイド:目次

 

アフガニスタンってどんな国?

アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

アフガニスタンは5万年前には人類が暮らしていた土地で、なんと約9千年前から定住が始まっていますΣ(゚∀゚ノ)ノ 面積は日本の約1.7倍にあたる約65.2万km²で、首都はカブール。人口は約3890万人で、実は多民族国家です。

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

位置がまた微妙で、南のパキスタンは「南アジア」、北のトルクメニスタンやウズベキスタンは「中央アジア」、西のイランは「中東」です。となると、とりあえずアジアに属していそうですが、外務省のHPでは中東に区分されています。とはいえ、アジアに含められていることも多く、当サイトでは「~スタン系はアジア」と捉えて、アジアのカテゴリに入れています(^^;)

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

古くは、四大文明の1つであるインダス文明のエリア内にありました。その後、ペルシャ、マケドニア、スキタイなどに支配されながら、イスラム勢力の時代を迎えます。てっきり、そのまま現代に至るのかと思いきや、13世紀にはモンゴル帝国が猛威をふるいます。

 

そして、大帝国のティムール朝やインドのムガル帝国などの支配を経て、19世紀に「アフガニスタン首長国」が誕生。その後、イギリスやロシアなどの影響を受けるも、1923年に完全に独立しました。立地的にユーラシア大陸の激動を全て味わってきたという感じですね( ̄□ ̄;)

 

■カブールに入るソ連兵
アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

しかし、一向に政情は安定せず「アフガニスタン王国」「アフガニスタン共和国」「アフガニスタン・イスラム共和国」「タリバン政権」「暫定政府」などが激しく入れ替わってきました。

 

2001年には「9.11同時多発テロ」が発生。アメリカは、アルカイダとウサマ・ビン・ラディンに容疑をかけ、潜伏地とみなしたアフガニスタンに空爆を開始。ここからアフガニスタン紛争が始まり、10年後の2011年にウサマ・ビン・ラディンは殺害されました。

 

■ウサマ・ビン・ラディン(左)
アフガニスタンの概要と観光の見どころ
photo by:Hamid Mir

 

ちなみに「タリバン」と「アルカイダ」が分かりづらいですよね(^^;) タリバンは「アフガニスタン国内のイスラム過激派組織」で、アルカイダは「イスラム系過激派の国際ネットワーク」のようです。つまり、タリバンは「1つの組織」ですが、アルカイダは「世界各地の色々な組織がときに協力し合う関係性」ということですね。

 

■タリバン政権に抗議する人々(2021.8)
アフガニスタンの概要と観光の見どころ
photo by:Abdulbasir Ilgor

 

しばらく落ち着いていたアフガニスタン情勢ですが、2021年5月にアメリカ軍が撤退を表明するとタリバン勢力が復活。8月にはカブールを陥落させ新政府を樹立しました。現在、貧困や女性の人権剥奪が悪化していて、その情勢が世界的に注目されています。

 

 

拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨

アフガニスタンの概要と観光の見どころ 

 

拠点の街はカブール。アフガニスタンの首都であり最大の都市です。上記のとおり、世界的な地域区分の境目に位置するため、古くから「文明の十字路」と呼ばれて発展してきました。情勢が落ち着いていた時代には、旅行者が沈没する街としても知られていました。人口は約460万人。

 

最寄りの空港はカブールの「ハーミド・カルザイ国際空港(KBL)」。国内外合わせて約10都市に就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちらです。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

Booking.com

 

通貨はアフガニー(通貨コード:AFN、記号:؋)で、補助通貨はプル(pul)。1アフガニー=100プルで、本日のレートはこちら。

 

 

 

空港から市内への移動

アフガニスタンの概要と観光の見どころ 
photo by:Carl Montgomery

 

空港は市内中心部から北東に約7km離れています。移動方法はタクシーで、所要時間は約8分、料金は約800アフガニーです。

 

 

アフガニスタンの見どころ一覧

 

アフガニスタンの主な見どころを4ヶ所厳選しました。こちらのページでは赤のアイコンについてご紹介します。アイコンをクリックすると名前と写真が表示されます。

 

 

サキ・モスク

アフガニスタンの概要と観光の見どころ 

 

アフガニスタンで古来より受け継がれてきた「ムハンマドのマント」が一時的に保管されていたという由緒あるモスクです。カブール大学やカブール動物園の近くにあり、アクセスも分かりやすいです(^^)

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

モスクの後ろには山の斜面に沿って茶色い家が並んでいます。そちらはまだ建物という感じですが、道路の周辺にはバラック小屋のような家が並び、アフガニスタンの貧しさが見て取れます。そんな中に色鮮やかなモスクがそびえる様子は、どこか非現実的な感じがします…。

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ
photo by:Hogai Aryoubi

 

それにしても見事なブルータイルですよね(,,゚Д゚) 青いモスクやマドラサといえば、ウズベキスタンの「サマルカンド」やイランの「イスファハーン」が有名ですが、それらを遥かに超える「全面青タイル」です。

 

■サマルカンド              ■イスファハーン
アフガニスタンの概要と観光の見どころ アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

アフガニスタンでなければ世界的なインスタ映えスポットになっていますよね…。平和にするだけで観光客がやってきて経済も潤うのに…と思うと、何とも残念です(=_=;) デザインはコーランの文様などが細かく描かれています。

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ
photo by:Hogai Aryoubi

 

 

ハズラット・アリ・マザール

アフガニスタンの概要と観光の見どころ 

 

カブールから北西に約420km離れた「マザーリシャリーフ」という街にあります。アフガニスタン北部の中心地で空港もある大都市です。この街のまさに中心に位置するのが「ハズラット・アリ・マザール」で、上から見るとこのモスクから東西南北に大通りが伸びているのが分かりますΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

造られたのはティムール朝時代の1481年。「マザール(Mazar)」は「廟」という意味で、聖職者ハズラット・アリの墓の上に建てられたので、この名前になりました。街の名前も、このモスクに由来しています。

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

とにかく立派ですね( ̄□ ̄;) ここは、ペルシャ圏の新年にあたる「ノウルーズ」を祝う場として特に有名で、毎年数千人が訪れるそうです。

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

もはや青だけでなく様々な色で装飾されていて巨大な宝石箱みたいですね。そこに女性たちがアバヤをたなびかせながら歩く姿は、中世のイスラム世界に迷い込んでしまったかのようです(,,゚Д゚)

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

ちなみに、1アフガニー紙幣のデザインにもなっています。

 

アフガニスタンの概要と観光の見どころ

 

以上になります。続きまして「アフガニスタン②2つの遺跡」をご覧ください(^^)

 

 

中央アジアのすごいモスク

サマルカンドなど、1つの街にたくさんのモスクやマドラサがある場合は街単位で記載しています。

■サマルカンド(ウズベキスタン)

紀元前10世紀頃には都市として発展していた世界屈指の古都で、青を基調にした歴史的建造物が並ぶことから「青い都」と呼ばれています。詳細は下記からご覧ください。

「サマルカンド」徹底ガイド

■マイナーモスク(ウズベキスタン)

ウズベキスタンの首都・タシュケントに2014年に建てられたモスクで、新しいので非常にキレイです。詳細は下記からご覧ください。

「タシュケント」徹底ガイド

■ヒヴァ(ウズベキスタン)

ウズベキスタンで初めて世界遺産になった街で、「聖都」と称される宗教都市です。詳細は下記からご覧ください。

「ヒヴァ①アクセスと概要」徹底ガイド

■ブハラ(ウズベキスタン)

紀元前5世紀には城塞都市が築かれていた古都で、サマルカンドと同じくらい多くの歴史的建造物が並んでいます。詳細は下記からご覧ください。

「ブハラ①アクセスとカラーン・モスク」徹底ガイド

■トルクメンバシュ・ルーフ・モスク(トルクメニスタン)

中東の独裁国家・トルクメニスタンの首都であるアシガバートにあります。詳細は下記からご覧ください。

「アシガバート②市内の見どころ」徹底ガイド

 

世界には他にも魅力的なモスクがたくさんあります。興味のある方は「世界のすごいモスク総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げているものの中から特にスゴい38ヶ所を6つのエリアに分けてご紹介しています(^^)

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-デリー(約9時間半)

・デリー-カブール(約2時間)

ベストシーズン 春と秋
外務省 海外安全情報 アフガニスタン
ガイドブック アフガニスタン関連書籍
ビザ 事前のビザ取得が必要
パスポート残存期間 入国時6ヶ月以上。未使用査証欄見開き3ページ以上
時差 -4時間半(サマータイム無し)
チップ 基本的には不要
日本への電話 00(識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるダリー語 ①おはよう。

ソブ・ベ・ヘイル

 

②こんにちは。
ルーズ・ベ・ヘイル

 

③こんばんは。
シャブ・ベ・ヘイル

 

④ありがとう。
タシャッコル

 

⑤さようなら。
ホダッ・ハフェズ

 

⑥はい・いいえ。
バレ・ナハイ

電圧とプラグ 220V

コンセントタイプ

通貨 アフガニー(通貨コード:AFN、記号:؋)。補助通貨はプル(pul)で、1アフガニー=100プル。

 

日本大使館 HP

・令和3年にカタールのドーハに移転

アフガニスタンの絶景一覧

トルクメニスタンの絶景

 

アイコンをクリックすると「名前/写真/ガイド記事へのリンク」が表示され、リンクをクリックすると別ウィンドウで記事が開きます。グーグルマップを使用してリンクを貼っているため「リダイレクトの警告」が表示されるかもしれませんが、全て確実に当サイト内のリンク(http://tabinodaiziten.com~)なのでご安心ください。また、地図にアイコンが表示されていないときはページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

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