マーブルカテドラルへの行き方

 

マーブルカテドラルは巨大な大理石の岩が波によって浸食された半洞窟で、ターコイズブルーの海面に反射した日光が内部をキラキラと照らします。アクセスがとりわけ大変な場所なので詳しくご紹介します(^^)

 

 

「マーブルカテドラル」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

チリ側からのアクセス

 

まず、サンティアゴやプンタ・アレーナスから「バルマセダ空港」へ飛びます。ここから南西に約180km離れたプエルト・リオ・トランキーロという町に行くのですが、直通バスが無いので、北のコジャイケという町に行き、そこからトランキーロ行きのバスに乗ります。

■空港→コジャイケ
・所要時間:約50分
・バス:2500ペソ
・シャトルバス:5000ペソ
・タクシー:約50000ペソ

 

■コジャイケ→トランキーロ
・1日2本
・所要時間:約3時間
・バス:65000ペソ
・ミニバス:12000~20000ペソ

 

コジャイケはかわいい町なので一泊するのもオススメです。トランキーロまでは車で3~4時間かかるのですが、この道は「アウストラル街道(CARRETERA AUSTRAL)」というチリを代表する名街道の一部で、車窓からは終始絶景を眺めることができます(^^)

 

チリの絶景

 

絶景ですよね(*´∀`*) アウストラル街道は「プエルト・モント」から「ビジャ・オイギンス」までを結ぶ「チリ国道7号線」のことで、全長は1240kmにおよびます。「パタゴニアで最も原始の姿を残している道」と言われていて、特にチャリダー(自転車旅行者)に人気のエリアです。

 

ただ、ほとんどの区間は現在でも未舗装となっており、一部は船の移動にもなるので、自転車旅を考えている方はしっかりと情報を集めてから行って下さい。

 

 

拠点の町・最寄り空港・宿泊・通貨(チリから)

コジャイケ
マーブルカテドラルへの行き方 

 

コジャイケは1929年にアルゼンチンとの国境を守るため建設された町です。2つの川に挟まれた台地の上にあり、周囲の山々は万年雪で化粧されています。天気の変化が大きい事で有名で、日によっては「四季を一日で体験できる」とまで言われています。人口は約5万人。

 

最寄りのバルマセダ空港(BBA)。国内の4都市に就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちらです。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

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マーブルカテドラルへの行き方 

 

プエルト・リオ・トランキーロは、チリからマーブルカテドラルを目指す際の拠点になります。チリとアルゼンチンの国境となっている「ヘネラル・カレーラ湖(=ブエノスアイレス湖)」のほとりにあり、マーブルカテドラルまでは約5km離れています。人口は約450人。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

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通貨はチリ・ペソ(通貨コード:CLP、記号:$)。補助通貨は「センターボ(¢)」ですが使われていません。1ペソ=100センタボスで、本日のレートはこちら。

 

 

 

アルゼンチン側からのアクセス

概要

 

まず、ブエノス・アイレスやコルドバから「コモドロ・リバダビア空港」に飛びます。次にコモドロ・リバダビアのバスターミナルへ行き、チリとの国境の町「ロス・アンティグオス」へ向かいます。到着したらバスターミナルでアルゼンチン出国とチリ入国の用紙が配られるので、書いて待っててください。

 

するとミニバンのドライバーが「チレチコー」と大声をあげるので、それに乗ります。運賃は車の中で50アルゼンチンペソを支払います。国境を超えてチリ側の町チレ・チコへ着いたら、再びバスに乗りプエルト・グアダルへ行きます。

■空港→コモドロ・リバダビア
・所要時間:約15分
・タクシー:約7500ペソ

 

■コモドロ・リバダビア→ロス・アンティグオス
・1日2本(5時半、19時発)
・所要時間:約7時間
・料金:8500~14000ペソ

 

■チレ・チコ→プエルト・グアダル
・所要時間:約2時間

 

この道中はとても長いのですが、近くに「ボスケ・ペトリフィカード(化石の森)」や「クエバ・デ・ラス・マノス(手の洞窟)」などの名所があるので、コモドロ・リバダビアから1泊2日のツアーなども出ています。片道でも大丈夫なので「ただのバス移動はつまらない」という人にはオススメです(^^)

 

マーブルカテドラルへの行き方 

 

1億5千万年前~6500万年前に森林だったエリアで、「珪化木」と呼ばれる「化石化した木」が多く見られます。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。

 

 

珪化木は「遠目には木」「近づくと宝石」「触ると石」という非常に不思議な物質で、天然素材として人気があり高級品として珍重されています。アメリカの「化石の森国立公園」が一番有名だと思われます。

 

マーブルカテドラルへの行き方 

 

1941年に発見された洞窟で、紀元前7000年頃から人が居住していたとされています。周囲には様々な壁画が残されていて、大きくA・B・Cという3つのグループに分けられています。世界遺産にも登録されている非常に貴重な場所なので、見学はツアー参加のみです。

 

 

トレッキングコースが整備されているので安全に観光できます。最も芸術性が高いのはグループAで「グアナコの狩猟シーン」などが描かれています。有名な手形はグループCやBで見ることができ、これらは当時の人々が岩壁に手を当てて、その上から描いたと考えられています。

 

手がたくさん描かれている洞窟はオーストラリアにもあります。詳細は「ウェーブロック:徹底ガイド」をご覧ください。

 

 

拠点の町・最寄り空港・宿泊・通貨(アルゼンチンから)

コモドロ・リバダビア
マーブルカテドラルへの行き方 

 

コモドロ・リバダビアは南部パタゴニアの代表的な都市の1つです。大きな街ですが、海岸にはたくさんのオタリアが生息しています。人口は約18万人。

 

最寄りの空港はコモドロ・リバダビアの「エンリケ・モスコーニ国際空港」(CRD)。国内の5都市に就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちらです。

 

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マーブルカテドラルへの行き方 

 

ロス・アンティグオスは、チリとの国境沿いにある町です。チェリー、イチゴ、ラズベリー、リンゴなど、酸味がある果物の栽培に適していて、特にチェリーの栽培が盛んなので「チェリーの首都」と呼ばれています。人口は約3400人。

 

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マーブルカテドラルへの行き方 

 

チレ・チコはチレ・チコ州の州都で、アルゼンチンとの国境沿いに位置する「チリの町」です。アルゼンチン側からアクセスする場合に通過するので、こちらの並びに記載します。人口は約3000人。

 

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マーブルカテドラルへの行き方 

 

プエルト・グアダルもチリの町ですが、アルゼンチンからマーブルカテドラルにアクセスする場合の最終拠点になります。マーブルカテドラルまでは約15kmの距離で、スピードボートでアクセスします。また、トランキーロまでのバスも出ています。人口は約450人。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

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通貨はアルゼンチン・ペソ(通貨コード:ARS、記号:$)。補助通貨は「センターボ(¢)」ですが、ほとんど使われていません。1ペソ=100センタボスで、本日のレートはこちら。

 

 

 

マーブルカテドラル

 

 

ここからはトランキーロからのボートツアーをご紹介します。ツアーは町中の旅行会社や、バスターミナル横にあるインフォメーションで申し込むことが出来ます。

 

ボートは10人乗りで値段は約7000ペソ。一番早いもので朝7時から催行されるようです。その後は1時間おきに催行されるのですが、複数会社があるので時間はかなり自由に選べます。ボートに乗り込み30分ほど湖の上を走ると、波で水面付近がえぐれた岩が現れるようになります(,,゚Д゚)

 

マーブルカテドラルへの行き方

 

そして、ついに到着。こちらがマーブルカテドラルです。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。

 

 

一帯の岩は石灰質の大理石で出来ています。それが波に浸食されることで、迷路のような複雑な洞窟が形成されました。水は澄み切っており、水底の石灰質の土壌の色と相まって、晴れていれば見事なエメラルドグリーンとなります(^^)

 

マーブルカテドラルへの行き方

 

ツアーは全体で約2時間。現場では30分~1時間がとられ、その間に約10個の洞窟を順に巡っていきます。内部は大きく「チャペル(ラ・カピラ)」「大聖堂(カテドラル)」「洞窟(ラ・クエバ)」の3つに分かれています。

 

マーブルカテドラルへの行き方

 

光が洞窟に差し込む午前中がベストで、基本的には午前10時くらいなんですが季節によって変動するそうです。マーブルカテドラル以外の岩も同様にスゴイ形をしています。

 

マーブルカテドラルへの行き方

 

実はマーブルカテドラルは現在消滅の危機に瀕しています。なんと周辺にダムを作る計画があるそうなんです。そうなればここは水の底に沈んでしまいますので、行きたい人は早めに行くのがオススメです。

 

 

以上になります。大自然が生んだ絶景マーブルカテドラル。ぜひ行ってみて下さい(^^)

 

 

世界の「波が削ったすごい場所」

■12使徒(オーストラリア)

オーストラリアを代表するドライビングコースである「グレートオーシャンロード」の象徴的な景色です。詳細は下記からご覧ください。

「グレート・オーシャン・ロード②」徹底ガイド

■マルニーフケーブ(オマーン)

photo by:ismo

オマーン南部の有名観光地「マグセイル・ビーチ」にある巨岩で、海側が波で大きくえぐれています。詳細は下記からご覧ください。

「オマーン③南部の見どころ」徹底ガイド

■ホープウェル・ロックス(カナダ)

「潮の干満の差が世界一大きい場所」で、その影響を大きく受けた奇岩が並んでいます。「ルーネンバーグ」のページの最後に載せているので下記からご覧ください。

「ルーネンバーグ」徹底ガイド

■ベナジル洞窟(ポルトガル)

天井にポッカリと穴が空いた洞窟で、海からしか行くことが出来ないので秘境感たっぷりの場所です。詳細は下記からご覧ください。

「ベナジル洞窟」徹底ガイド

■プラヤ・デル・アモール(メキシコ)

メキシコ本土から5kmほど離れたマリエタス諸島にあるビーチで、天井にポッカリと穴が空いた不思議な空間が有名です。詳細は下記からご覧ください。

「プラヤ・デル・アモール」徹底ガイド

■ヘラクレスの洞窟(モロッコ)

北部のタンジェにある洞窟で、波の浸食によって出来た海蝕洞です。内側から入り口を見ると、人の顔やアフリカ大陸を反転させたような形に見えます。詳細は下記からご覧ください。

「タンジェとジブラルタル海峡横断」徹底ガイド

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-ニューヨーク(約12時間半)

・ニューヨーク-サンティアゴ(約10時間半)
・サンティアゴ-バルマセダ(約3時間半)

ベストシーズン 10月~3月(乾季)
外務省 海外安全情報 チリ
ガイドブック チリのガイドブック
ビザ 90日以内の観光は不要
パスポート残存期間 滞在日数以上
時差 夏:-12時間/冬:-13時間
チップ ・タクシー:不要

・レストラン:10%程度
・ホテルで荷物を運んでもらう:500~1000ペソ

日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるスペイン語 ①おはよう。

Buenos días.(ブエノス ディアス)

 

②こんにちは。
Hola.(オラ)

 

③こんばんは。
Buenas noches.(ブエナス ノチェス)

 

④ありがとう。
Gracias.(グラシアス)

 

⑤さようなら。
Adiós.(アディオス)

 

⑥はい・いいえ。
Sí・No.(シ・ノー)

 

⑦~へ行きたい。
Quiero ir a ~.(キエロ イル ア ~)

 

⑧これがほしいです。
Quiero esto.(キエロ エスト)

 

⑨これはいくらですか?
¿Cuánto cuesta?(クアント クエスタ?)

 

⑩値下げしてくれませんか?
Mas barato,por favor?(マス バラト ポル ファボール?)

電圧とプラグ 220V

コンセントタイプ

通貨 チリ・ペソ(通貨コード:CLP、記号:$)。補助通貨は「センターボ(¢)」ですが使われていません。1ペソ=100センタボス。

 

日本大使館 HP

チリの絶景一覧

チリの絶景

 

アイコンをクリックすると「名前/写真/ガイド記事へのリンク」が表示され、リンクをクリックすると別ウィンドウで記事が開きます。グーグルマップを使用してリンクを貼っているため「リダイレクトの警告」が表示されるかもしれませんが、全て確実に当サイト内のリンク(http://tabinodaiziten.com~)なのでご安心ください。また、地図にアイコンが表示されていないときはページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

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